現代の日本は、高齢者が年々増加していることに伴い、認知症も年々増加しています。
認知症が進行していってしまうと、様々な排泄障害が引き起ってしまいます。
トイレに行きたくても介護者に伝えることができないため、尿意を感じていても結果的にトイレに間に合わないということがあります。
また、トイレではないところで排泄を行うなどということもあります。トイレに対して、嫌な場所という認識があるために起こってしまうと考えられています。
このようなことが起こってしまうのは、認知症の方にとってトイレをするという行為が決して簡単なものではないからです。
認知症になってしまうと、身体機能が低下してしまい、歩行が難しくなってしまいます。
また、記憶障害によりトイレの場所もわからないということもあります。
場所がわからないことによって、トイレにたどり着けずに漏らしてしまったり、トイレ以外の場所で排泄してしまうといったことが起こってしまいます。
このようなことが続いてしまうと、本人も介護者にも大きなストレスがかかってきます。
ここからは、これらの対策方法を紹介していきます。
トイレの場所をわかりやすくする
トイレの場所がわからずに排泄を失敗してしまうということがあるので、言葉やイラストを使ってトイレまで誘導することが効果的です。
周辺の環境を整える
歩行が困難になり、トイレに間に合わないことがあるため、トイレまでの通り道を片付け、手すりを付けると良いでしょう。
ドアを少し開け、便器を目につきやすくすることも効果的です。
着脱しやすい服
認知症の方は、身体機能が低下しているため、素早い動きをすることができません。
よって、衣服を脱いでいる時に排泄してしまうというケースがあります。
これを引き起こさないためにも、ボタンやファスナーがある服は避け、着脱しやすいウエストがゴムになっているものを着てもらうのが良いでしょう。
定期的にトイレへと誘導する
認知症の方が、尿意や便意を感じることが難しい場合は、食事や水分をとった数時間後に定期的にトイレへと誘導することがおすすめです。
認知症の方は、自分の意思をうまく伝えることができないため、介護者が主導となってトイレへと誘導することが大切です。
まとめ
認知症の方が、排泄を失敗しないためにも日頃から観察をし、トイレへ行きたいサインやパターンを見つけ出すことが大切です。
観察をするということは、その人へ寄り添っているということなので、そのような気持ちを持ちながら介護を行っていくようにしましょう。
※情報引用元
自動排泄処理ロボットシルバーは介護における夜間の排泄処理の介護者の負担を軽減するために生まれました。
介護ロボット「シルバー」は、清潔で快適な排泄をお手伝いします。