介護を行うといえば、車いすを押してあげたり、ご飯を食べさせてあげたりすることをイメージすると思いますが、それは介護のほんの一部のことにすぎません。
実際の介護の現場で必要となってくるのは、利用者とのコミュニケーションです。
このコミュニケーションを行う際の最初のアクションが「声掛け」になります。
排泄介助などの介助をスムーズに行うには、相手の意欲や今持っている能力をうまく引き出す上手な声掛けが不可欠となってきます。
「〇〇していただけますか」という利用者を主体にした話し方で声掛けをするようにしましょう。
利用者が主体となって動こうとする声掛けをすることによって、自分の能力を活かすことができ、自らが動こうともするでしょう。
自分から行動を起こしてくれることで、利用者ができないところだけを介助する形になるため、介護の労力も最小限に抑えることができます。
声掛けは、相手にしっかりと伝わっていないと意味がありません。
高齢のために耳が遠い人や認知能力の低下で言われたことを理解するのに時間がかかる人はたくさんいます。
そんな方たちにも、しっかりと伝えるために相手の視界に入り、目を合わせて自分を認識してもらうようにし、低めの声ではっきりと話すようにしましょう。
また、必要に応じてジェスチャーを行ったりしてあげましょう。
言葉が伝わっていないといきなり何をされるのか、利用者は不安に感じてしまいます。
声掛けを行って、相手に心の準備をしてもらうことで相手の協力も得られるため、結果的にスムーズにケアを進めることができます。
そして、ケアを行う際は、こちらのペースで行うのではなく、利用者の様子を見ながらこまめに声掛けを行いましょう。
相手のペースや希望に合わせてあげることで、自分のことを尊重してくれる人であると思ってくれるでしょう。
このようにして、利用者との信頼関係を深めていくことが大切です。
一方的に行う介護では、介護される側は苦痛を感じるでしょうし、介護する側も利用者の協力を得られないため、負担は大きくなる一方でしょう。
お互いにコミュニケーションをとりながら、行動することで双方とも良い方向になっていくでしょう。
介護を行う際に、丁寧な声掛けを行うことは時間と手間がかかるものだと感じるかもしれませんが、それ以上にメリットの方が多いため、利用者との信頼関係を築ける声掛けを行っていきましょう。
※情報引用元
自動排泄処理ロボットシルバーは介護における夜間の排泄処理の介護者の負担を軽減するために生まれました。
介護ロボット「シルバー」は、清潔で快適な排泄をお手伝いします。