在宅介護での排泄介助の対策
在宅介護で、大きな悩みの種となるものが排泄関係です。
排泄をするという行為を失敗してしまったり、他人にゆだねるといったことは自尊心を傷つけてしまい、引きこもってしまうなどの問題につながってきてしまうかもしれません。
このような問題が起こる前に対策できることを紹介していきます。
排泄を失敗してしまう人への対策
排泄を失敗してしまうことは、予想以上に本人の心を傷つけてしまいます。
一度失敗してしまうと次の失敗が怖くなり、必要以上に構えてしまったり、失敗したくないからしようとしないということになってしまいます。
排泄失敗への恐怖心を払しょくしてあげなければ、生活面に影響を与えてしまうことになります。
そこで、失敗してしまう理由のそれぞれに合った対策を紹介していきます。
トイレの空間を快適にする
足がうまく動かせないなどの運動機能が低下しており、トイレの狭い空間に対応できずに失敗してしまうということがあります。
そのような場合には、トイレに極力物を置かないようにして空間を広くすることや手すりを付けるなどの工夫をしましょう。
このように空間を利用しやすくすることで、失敗の改善を図ることができます。
それでも解決できない場合は、紙パンツやポータブルトイレの利用を検討してみましょう。
認知症やもの忘れ
認知症によって、「わからくなくなってしまう」ということが原因でトイレを失敗してしまうということがあります。
「わからない」という部分は、人それぞれであるため、まず、本人が「何をわからなくなってしまい、何に困っているのか」ということを聞き出すことからしましょう。
付き添いや声掛けによって改善することもありますが、本人が拒否する場合や毎回は対応することができないという場合があると思います。
そういった場合には、ドアにトイレとわかるものを目印として置いてみるのがおすすめです。
排泄機能の低下
頻尿や尿漏れなど、高齢者の疾患や老化により排泄機能が低下によってトイレに失敗してしまうこともあります。
この場合は、おむつやポータブルトイレを使用することがおすすめです。
ポータブルトイレは、介護保険を利用し自己負担1割で購入することができます。
ポータブルトイレやおむつの利用を本人にすすめることは、本人の自尊心を傷つけやすいことになります。
失禁が続いたからと言って、いきなり使用をすすめるのではなく、本人の様子を見ながら少しずつ慣れてもらうようにしましょう。
全員が快適な空間とするために、高齢者の自尊心に寄り添いながら、対策をしていくようにしましょう。
※情報引用元
自動排泄処理ロボットシルバーは介護における夜間の排泄処理の介護者の負担を軽減するために生まれました。
介護ロボット「シルバー」は、清潔で快適な排泄をお手伝いします。