排泄パターンを把握する重要性

介助者が排泄介助においてもっとも負担に感じていることは、急なタイミングのコールです。

特に夜間は、配置人員も少なく見守りだけでも業務の時間がとられます。
こうした業務負担を招く原因のひとつに、「排泄パターン」が把握できていないことがあげられます。

利用者個々の排泄パターンに合わせたおむつ交換やトイレ誘導ができれば、計画的に業務を進めやすくなり、利用者の不快感も軽減できるでしょう。

しかし、意思疎通ができない利用者や排泄を知らせることを拒む利用者もいます。パターンを把握することは非常に難しいことですが、把握する手段はあります。

「排泄日誌」による記録です。
利用者個々で異なる排泄パターンをつかむためには、まず、記録の徹底が欠かせません。

記録の抜けもれを防ぐだけでなく、できるだけ細かく、排泄時刻、回数、量、失禁の状態などを記録することが大切です。

加えて、水分摂取や食事の量といった飲食との関連性もしっかり記録しておくとよいでしょう。

効率よくデータを収集するためにも、一時的に、排泄介助業務を最優先にするのもひとつの方法です。

記録をしっかりととることができていても、事業所内に共有ができていなければ全体の業務効率化を進めることは困難です。

業務の効率化を図るためには、記録の徹底とともに全体への情報の共有をすることも重要視しましょう。

人手不足により、こうしたデータをとることが難しい事業所はあるでしょう。

そこで注目したいのが、ICT、IoT化によるデータ管理です。
IT技術を用いて効率よく業務を進めながら、排泄パターンを把握し、介護者、利用者の負担を軽減することをめざせます。

例えば、ベッドの下に置くだけで排泄を検知し、自動で記録し介護者に報告するIoT機器があります。自動で記録するうえ、排泄パターンの分析も機械が行うため、手書きで記録する必要がありません。

利用者ごとに排泄パターンを把握できると同時に、データを事業所内に共有することもできます。
労働生産性の向上を期待することができるでしょう。

排泄パターンをより簡単に把握できるようにし、利用者、介護者ともに快適な環境とできるようにしていきましょう。

※情報引用元

自動排泄処理ロボットシルバーは介護における夜間の排泄処理の介護者の負担を軽減するために生まれました。
介護ロボット「シルバー」は、清潔で快適な排泄をお手伝いします。