排泄介助の対象者について

「排泄介助の対象者」とは、身体的な制約や健康上の理由によって、排泄活動(排尿や排便)を自力で行うことが難しい人々のことを指します。主に高齢者や身体障害者、慢性的な疾患を抱える人々などが対象となります。

排泄介助は、以下のようなケースで必要とされることがあります:

  1. 身体障害や筋力の低下: 体の一部が動かしにくいため、自分で排泄活動を行うことが難しい人々。

  2. 高齢者: 加齢によって筋力や運動能力が低下し、排泄活動に支援が必要な場合があります。

  3. 神経系の障害: 脳卒中や脊髄損傷などによって神経系に障害が生じ、排泄活動が困難な人々。

  4. 慢性的な疾患: 糖尿病やパーキンソン病などの慢性疾患によって、排泄活動が制約されることがあります。

排泄介助は、介護者や医療従事者によって提供されることが多いです。介護者は、トイレまでの移動支援や排泄器具の使用支援、清潔な状態の維持などを行い、対象者の尊厳と快適さを確保する役割を果たします。また、医療機関介護施設などでは、看護師や介護スタッフが適切な介助を提供することが重要です。

番外編(ベッドの上で排泄介助の手順)

1)上半身を上げ、座位に近い姿勢にすると腹圧がかかり排尿・排便しやすくなります。上げる角度は人によって違います。膝を曲げたりクッションなどを使って、足底が踏ん張れる姿勢を作ります。

2)腰の下に防水シーツを敷き、肛門の中央に便器を差し込みます。

※腰を浮かせられない場合は、横向きになって便器をあて、仰向きになってもらいます。

3)女性の場合は、トイレットペーパーを股間に挟み、尿が飛び散らないようにします。(トイレットペーパー2~3枚を便器のなかに入れておくと後始末がしやすい)

4)排便が終われば陰部を洗浄。腰をあげてもらい、便器を取ります。

※腰を浮かせられない場合は、片方の手で本人の膝を手前に倒して横に向けます。もう片方の手で便器の縁を押さえると排泄物がこぼれません。

●排尿後は、おしり拭きなどで拭くか、シャワーボトルにお湯を入れて、使用しているおむつを広げて陰部を洗い流す。

●排便後は、おしり拭きなどで便を拭き取り、新しいパッドを敷いて洗浄する。

●陰部洗浄後はお肌を保湿する。


自動排泄処理ロボットシルバーは介護における夜間の排泄処理の介護者の負担を軽減するために生まれました。
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