排泄ケアの歴史

排泄ケアは、3大介護の一つであり介護においてとても重要なものです。
排泄ケアを通じて、健康状態や今後の生活においての改善点を見つけることができ、介護計画につなぐことができます。

高齢者は男女ともに便秘が多い傾向にあります。
原因は、食事内容、運動不足、腸の蠕動運動の低下、生活リズムや生活習慣の乱れにより慢性化したもの、疾病によるものなどさまざまな要因があります。

昔の日本においては、バリアフリーという概念も乏しく、障碍者用のトイレを設置しているところも少なく、利用者の方々は「トイレの不安がある」という理由から外出に消極的な人は多かったです。

近年は、こうしてトイレをすることにある程度の補助がいる人のことを考えて作られたトイレの設置場所は増えています。

1980年代では、紙おむつは各社から出始めていたが、コスト面や性能に課題があり、まだ布おむつを併用していた時代でした。

現在は様々な研究がされ、おむつについてもより良いものが作られています。

ポータブルトイレも進化し、木目調のものから水洗や洗浄機能のある物、その他、昇降機能、自動処理機能のついたポータブルトイレも登場し、日々進化を続けています。

体内の残尿量を計測する機器や排泄処理をする機器などの研究開発が現在、活発に進められています。

オムツや尿取りパッドのポリマーの吸収量が改善したことから、夜間3時間おきにオムツ交換していた施設も入居者の排泄のタイミングで交換することができるようになりました。

また、尿の溜まり具合を検知し、排尿のタイミングを予測する機器により、入居者の睡眠を妨げないようにするものができています。

排泄ケアは、ただの排泄物処理ではなく、利用者の健康状態を把握するためのバロメーターです。

各施設では、食べ物から排泄するまでの一連の流れを分析し、食事改善を行う取り組みが広がっています。

食事のリズムが一定である施設において、以前はトイレへの誘導を定時誘導していましたが、排泄日誌を参考に高齢者一人一人に合った、適切なタイミングで排泄誘導するように努力されています。

このように利用者に寄り添ったケアを行うことで、介護者も快適な環境を築いていけるでしょう。

※情報引用元

自動排泄処理ロボットシルバーは介護における夜間の排泄処理の介護者の負担を軽減するために生まれました。
介護ロボット「シルバー」は、清潔で快適な排泄をお手伝いします。