排泄介助のポイント

自尊心を傷つけない

排泄を手伝ってもらうことは、誰でも抵抗があります。本人が恥ずかしさや情けなさなどを感じていることを察してあげましょう。表情や視線、声掛けには十分注意して不快な気持ちにさせないよう配慮してください。排泄物の量、臭いに関する話、失禁などの失敗した話は自尊心を傷つける原因になるので避けましょう。健康状態のチェックとして排泄物を観察する際は、さりげなく行うようにしましょう。

自力でできることは本人に任せる

自力でできることは手伝わずに見守るようにして、本人に任せることが大切です。安易におむつを使用すると自尊心を傷つけるだけでなく、筋力低下や生活意欲の低下にもつながります。トイレまでの移動や立ち座り、ズボンの上げ下ろしなど可能な限り自分でやってもらうことで生活機能の維持にもつながります

水分摂取量を制限しない

水分摂取量を制限しないようにしましょう。排泄で失敗したくないという思いから、水分摂取を控えてトイレの頻度を減らそうと考える高齢者の方もいます。しかし体内の水分が不足すると、脱水症や便秘、脳梗塞などを引き起こす可能性があるため、水分摂取の大切さを理解してもらい、積極的に水分をとるよう促しましょう

排泄のサイクルを把握する

排泄のサイクルを把握しましょう。普段の排泄のタイミングを知っておくことで、トイレへの誘導がしやすく、失敗する頻度を減らすことにつながります。毎食後、外出前、就寝前などタイミングを決めておいたり、1日のスケジュールの中で時間を決めておくなどして排泄をルーティン化するとよいです。認知症の方の場合、尿意や便意をうまく伝えられないこともあります。そわそわするなど態度に現れることがありますので、そのような本人からのサインを見逃さないように普段から様子を気にかけておきましょう。

プライバシーを確保する

プライバシーを確保しましょう。誰かがそばにいると、恥ずかしくて排泄がうまくできないことがあります。介助が必要でもプライバシーに配慮したトイレ環境を作ることが大切です。座位が保てる場合は、トイレの外で排泄が終わるまで待機してゆっくり落ち着いて排泄できるように配慮しましょう。ポータブルトイレを使用する場合は、下腹部にタオルをかけ、カーテンやついたてを立てるなどしましょう。

急かしたり責めたりしない

排泄を急かしたり失敗を責めたりせず、本人のペースに合わせてあげましょう。本人は介助してもらうことに複雑な感情を持っています。介護者の態度や言葉によっては自尊心を傷つけてしまう恐れもあります。失敗したときの言葉選びには十分注意し、うまくいったときは一緒に喜ぶようにしましょう。

※情報引用元

自動排泄処理ロボットシルバーは介護における夜間の排泄処理の介護者の負担を軽減するために生まれました。
介護ロボット「シルバー」は、清潔で快適な排泄をお手伝いします。