利用者に合った排泄ケア

排泄方法の種類

《1.トイレ》

和式トイレは、足腰が弱くなっている高齢者の方には使用が難しいため、安定して座れる洋式トイレがおすすめです。トイレ内での転倒リスクを減らすために、手すりの設置や段差の解消など安全で使いやすい環境を整えましょう。

《2.ポータブルトイレ》

ポータブルトイレは、寝室などベッドの近くに設置して使用する持ち運び可能な簡易トイレです。座面の高さ調整ができるタイプ、ひじ掛け付きタイプなど機能や特徴は様々です。暗い中での移動を避けるための夜間用として設置することも多くあります

《3.尿器、便器》

尿器、便器は寝たままの状態で尿や便を受けることができる容器です。尿意や便意はあるものの、ベッドから起き上がることができずにトイレでの排泄が難しい方に向いています。尿器は、男性用と女性用で受け口部分の形状が異なっています。

《4.おむつ》

大人用おむつは、大きくパンツタイプテープタイプの2種類に分けられます。これらの内側に装着できる尿取りパッドを併用して使えば、パッドの交換だけで済むことから、おむつ交換が簡単になる上に経済的で、ゴミの廃棄量を減らすことにもつながります
おむつの使用は自尊心を傷つけてしまう恐れや、尿意や便意を感じにくくさせることもあるため、最後の手段として考えることをおすすめします

排泄方法の選び方

【選び方1:トイレまで歩くことができる場合】

トイレまで歩くことができる場合は、一般的なトイレの使用をおすすめします。トイレまでの移動で筋力を維持することができますし、トイレで排泄できるという自信にもつながります。

【選び方2:起き上がることができる場合】

ベッドから起き上がることはできるが、歩いてトイレまで行くのは難しい場合は、ポータブルトイレの使用がおすすめです。ベッドのすぐ近くにポータブルトイレを設置するので、トイレまで歩いて移動せずに自力で排泄することができます

【選び方3:姿勢を変えることができる場合】

介助によって姿勢を変えることができる場合は、介助者が体を支えながらポータブルトイレまで移動させるという方法があります。それが難しい場合は、寝たままの状態で排泄できる便器や尿器を使用しましょう。自尊心を保つために自分で尿器を持ってもらうなど、自力でできることは本人にやってもらうようにしましょう

【選び方4:寝たきりの場合】

寝たきりで尿意や便意を伝えられる場合は、便器や尿器を使うとよいでしょう。意思疎通が難しい、尿意や便意を感じない場合は、おむつの使用を検討しましょう。

※情報引用元

自動排泄処理ロボットシルバーは介護における夜間の排泄処理の介護者の負担を軽減するために生まれました。
介護ロボット「シルバー」は、清潔で快適な排泄をお手伝いします。